ANK自己リンパ球免疫療法
●ANK自己リンパ球免疫療法とは
ANK療法(Amplified Natural Killer)とは、免疫療法の1つで、患者様から採取したNK(ナチュラルキラー)細胞を培養によって活性化し数を増やしてから点滴で体内に戻す治療法です。
リンパ球の1種であるNK細胞は常に体内をパトロールしがん細胞を発見するとただちに破壊するという性質をもっています。
活性化して数の増やされたANK細胞はがんの種類(胃がん、乳がん、肺がん等)は関係なく、また、原発、転移、再発を問わず全身ほとんどの病巣に対しても破壊しにいきます。
そしてこの治療法は、発熱以外の副作用はほとんどなく安全な治療法といえます。
●ANK自己リンパ球免疫療法のメリット
ANK療法は元々患者体内にあるNK細胞を用いるものです。がんを見つけて殺す能力を備えた細胞をそのまま増殖・活性化し体内に戻すことで、人間が本来もっている自然免疫を回復させるものです。遺伝子操作など、予想不可能な変化をもたらす可能性のある細胞加工は一切おこなっておりません。
ANK自己リンパ球免疫療法の特徴
- ① どんながん細胞でも攻撃し、正常細胞は傷つけない
- ② がんを攻撃する力が、NK療法に比べ強い
- ③ 副作用は悪寒と発熱のみである。
●ANK自己リンパ球免疫療法の治療の流れ
①患者様からリンパ球採取。培養に必要なリンパ球を採取いたします。
(検査・問診含み、約4時間)
②リンパ球は京都研究所に送られ、NK細胞の培養が行われます。
(培養に約4週間程かかります。)
③リンパ球を患者様の体内に点滴で戻します。
(約30分程。)
・点滴開始から約1時間ほどで、悪寒や震えが20分~30分続きます。
・次に38度~42度の熱が出て、下がるまでに6時間ほどかかります。
これらの症状は、活性化された大量のNK細胞が体内に入ったために、大量にサイトカインが産生されて起こる現象で、効果が出ている証拠ですので全く心配ありません。 サイトカインは体内の免疫系を刺激するので入れたNKだけでなく体内のNK細胞も活性化します。発熱は一過性のもので、後は正常に戻ります。1回の採取で12回点滴戻しを実施します。これを「1クール」と言います。治療回数は患者様によりことなりますので、詳細につきましてはご相談ください。
●ANK自己リンパ球免疫療法の費用についての目安
ANK自己リンパ球免疫療法 | 1回 | 300,000円 |
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6回 | 1,800,000円 | |
12回 | 3,600,000円 |